酒記(しゅき)/ SHUKI
スロージンはジンなのかリキュールなのか。こういうお酒はいくらでもあります。入れる場所が人によって変わると同じお酒が別々の棚に散らばるので、酒記では下の考え方でどれか1つに決めています。
ここに書くのは法則ではなく目安です。例外はいくらでもあるので、珍しいお酒は1本ずつ見て決めています。
酒税法ではジンもラムもウォッカもテキーラもまとめて「スピリッツ」の一語です。それで棚を作ると探せないので、酒記の18カテゴリは法律の区分とは別に作っています。産地の呼び名や店での扱いとも食い違うことがあります。一般的な呼び方とわざと変えているところには、そう書いてあります。
迷ったら無理に埋めず、「その他」にするか報告してください。確かめられないことは空欄のままにしています。
酒記のお酒は、必ず次の18カテゴリのどれか1つに入ります。
| カテゴリ | どんなお酒か |
|---|---|
| 日本酒 | 米と米麹で造る日本の醸造酒。清酒のほか、にごり酒・貴醸酒・発泡清酒・どぶろくもここに入ります。 |
| ウイスキー | 麦や穀物を糖化・発酵・蒸留し、樽で熟成させたお酒。 |
| ワイン | ぶどうを発酵させた醸造酒(赤・白・ロゼ・オレンジ)。酒記では、酒精強化ワイン(シェリー等)・貴腐ワイン・サングリアもここに含めます。 |
| スパークリングワイン | 酒記ではぶどうの発泡ワイン(シャンパン・カヴァ・プロセッコ等)だけを指します。発泡でも中身が日本酒・梅酒なら、それぞれのカテゴリへ。 |
| ジン | ジュニパーベリー(西洋ねず)で香り付けした蒸留酒。少し甘いタイプ(オールド・トム等)もここ。 |
| ウォッカ | 癖を抑えた、クリアな蒸留酒。 |
| ビール | 麦芽とホップを発酵させた醸造酒。 |
| 焼酎 | 芋・麦・米などを発酵・蒸留した日本の蒸留酒(本格焼酎・甲類)。 |
| 泡盛 | タイ米と黒麹で造る沖縄の蒸留酒。 |
| リキュール | お酒に果実・香草・砂糖などを加えて造る混成酒。甘いものが多いですが、辛口のものもあります。酒記では、ベルモットなどのアロマタイズドワインもここに含めます。 |
| 梅酒・和リキュール | 梅酒・ゆず酒など、日本の果実や素材を漬け込んだ和のリキュール。飲用のみりん系(柳蔭・本直し等)もここ。 |
| チューハイ・サワー・発泡酒 | そのまま飲める缶入りの低アルコール飲料(缶チューハイ・サワー・缶ハイボール・ハードセルツァー)と、ビール系の発泡酒・新ジャンル。 |
| ラム | サトウキビ由来の蒸留酒。 |
| テキーラ | アガベ(竜舌蘭)を原料とする、メキシコ・テキーラ産地の蒸留酒。 |
| メスカル | アガベから造るメキシコの蒸留酒のうち、メスカルの産地として認められた地域のもの。テキーラは別のカテゴリです。 |
| ブランデー | ぶどうや果実を発酵・蒸留した、甘みを加えないお酒(コニャック・アルマニャック・カルヴァドス・キルシュ等)。 |
| グラッパ | ぶどうの搾りかす(皮・種)を蒸留したイタリアのお酒。酒記では独立したカテゴリにしています。 |
| その他 | 酒記に専用カテゴリを設けていないお酒(シードル・ミード・アブサン・ピスコ・紹興酒・中国白酒・バカノラ 等)。 |
上から順に見ていくと、たいていのお酒は決まります。
裏ラベルの「品目」が手がかりになります。日本のお酒には必ず書いてあって、名前や見た目より中身に近いからです。ただし品目だけでは決まりません。ベルモットは品目では「甘味果実酒」ですが、酒記ではリキュールに置いています。品目を見たうえで、造り方と呼ばれ方も見て決めます。
迷ったら、無理に決めなくて大丈夫です。「その他」にするか、報告してください(下の「間違いを見つけたら」)。上の目安に当てはまらない珍しいお酒は、運営が個別に判断します。
上の考え方を具体的なお酒に当てはめた例です(すべてを網羅したものではありません)。「酒記では」と書いてあるものは、諸説あるなかで酒記が決めている扱いで、法律上の区分や一般的な呼ばれ方と異なる場合があります。
| お酒 | カテゴリ | 理由 |
|---|---|---|
| ジン(オールド・トム等の甘口も) | ジン | 少し甘くても中身はジンのまま。EUの規則でもジンは加糖が認められています。 |
| スロージン | リキュール | ジン等に実と砂糖をたっぷり漬けた、品目が「リキュール」のお酒。名前に「ジン」と付きますが、酒記ではリキュールとします。 |
| フレーバー焼酎・甘くした焼酎 | リキュール | 焼酎に果実や糖を加えて品目が「リキュール」になったものはリキュール。プレーンな焼酎はもちろん焼酎です。 |
| リモンチェッロ/カンパリ/シャルトリューズ | リキュール | お酒に果実・香草・砂糖を加えて造る混成酒。シャルトリューズは香草と蒸留しますが、砂糖を加えた甘いお酒として売られるためリキュールです。 |
| サンブーカ/パスティス | リキュール | アニスのお酒。EUではパスティスはリキュールと別枠ですが、酒記ではリキュールに入れます。 |
| ベルモット(ドライ/スイート) | リキュール | ワインに香草を効かせた「アロマタイズドワイン」。日本の酒税法では「甘味果実酒」ですが、食前酒・カクテルの材料として使われるため、酒記ではリキュールに置きます。辛口・甘口どちらも。リレ・デュボネ等の仲間も同じ扱いです。 |
| アブサン | その他 | ニガヨモギ等を香草と一緒に蒸留したお酒で、甘くしていないので法律上は蒸留酒(スピリッツ)です。※お店や小売では「薬草系リキュール」の棚に置かれることも多く、意見が分かれます。 |
| コニャック/アルマニャック | ブランデー | ぶどうのワインを蒸留した、甘みを加えないお酒。 |
| カルヴァドス/キルシュ | ブランデー | りんご・さくらんぼを蒸留した、甘みを加えない果実ブランデー。砂糖を加えた甘いチェリーのお酒は「リキュール」になります。 |
| ピスコ | その他 | ぶどうを発酵・蒸留した無色のお酒で、一般にはグレープ・ブランデー(コニャックの親戚)とされます。ただし熟成させない独特のお酒で、酒記がグラッパ(同じくぶどうの蒸留酒)を独立させているのと同じ考えから、酒記ではその他とします。 |
| マール | ブランデー | ぶどうの搾りかすを蒸留したフランスのお酒。イタリア産の同種は「グラッパ」へ。 |
| シェリー/ポート/マデイラ | ワイン | ワインにブランデーを加えて度数を高めた酒精強化ワイン。法律上は「甘味果実酒」に入るものが多いですが、ワインとして飲まれるため酒記ではワインとします。香草が主役のベルモットとの違いがここです。 |
| サングリア | ワイン | ワインに果実などを加えた、そのまま飲むワイン風の飲み物。法律上の品目は製法によって果実酒・甘味果実酒に分かれます。 |
| ホットワイン(グリューワイン) | ワイン | ワインに香辛料・砂糖を加えて温める飲み物。ワインを土台にしているためワインです。 |
| 発泡(スパークリング)日本酒/にごり酒/貴醸酒 | 日本酒 | 米を発酵させた日本酒の仲間。※どぶろくは搾らないため法律上は清酒ではなく「その他の醸造酒」ですが、米の発酵酒として酒記では日本酒に含めます。 |
| 缶ハイボール/ハードセルツァー/缶チューハイ | チューハイ・サワー・発泡酒 | そのまま飲める缶入りの低アルコール飲料としてまとめます。※中身の法律上の品目は製品ごとに違い、ウイスキー+炭酸だけの缶ハイボールは法律上「ウイスキー」です。酒記は"缶入りRTDとしての売られ方"でまとめています。 |
| シードル | その他 | りんごを発酵させたお酒(法律上は果実酒)。ぶどうのワインでもビールでもありません。 |
| ミード(蜂蜜酒) | その他 | 蜂蜜を発酵させた醸造酒。 |
| カシャッサ(ピンガ) | その他 | サトウキビを原料とするブラジルの蒸留酒。ラムとは区別される別のお酒です。 |
| アラック | その他 | 東南アジア・南アジア等の蒸留酒。 |
| 韓国焼酎(ソジュ) | 中身で判断 | 味付き(加糖)のもの(グレープフルーツ味等)は品目が「リキュール」→リキュール。プレーンなものは中身により焼酎またはその他に分かれます。 |
| マッコリ | 中身で判断 | 日本で売られるものは加糖・炭酸入りが多く、品目は「リキュール」のことが多いです。中身に応じてリキュール(缶入り炭酸タイプはチューハイ・サワー・発泡酒)へ。無添加の純発酵品は「その他」。 |
| 紹興酒・老酒/中国白酒 | その他 | 中国の醸造酒・蒸留酒。日本酒・焼酎とは原料も製法も違います。 |
| ハブ酒 | 中身で判断 | 泡盛やスピリッツに薬草・ハブを漬けた沖縄のお酒。中身により泡盛またはリキュールに分かれます。 |
| 飲用みりん(柳蔭・本直し・熟成本みりん) | 梅酒・和リキュール | 飲むために造られた甘い和のお酒。調味料として売られるみりんとは分けます。 |
| 料理酒/調味用みりん/甘酒 | (収録しない) | 調味料、またはアルコールがほぼ無い飲み物のため。 |
「シェリー樽」「ポートワイン樽」「コニャック樽」などのウイスキーは、名前にシェリー・ポート・コニャックと付いていても、中身はウイスキーです(樽で香りを移しているだけ)。名前に含まれる言葉ではなく、お酒そのものが何かで判断します。
一部のカテゴリには、さらに細かいタイプがあります(探すときの絞り込みに使えます)。タイプも、名前や確かな情報から分かる範囲でだけ付け、分からないものには付けません(推測で埋めません)。
| カテゴリ | 何で分けるか | タイプ |
|---|---|---|
| 日本酒 | 特定名称 | 純米大吟醸/純米吟醸/特別純米/純米/大吟醸/吟醸/特別本醸造/本醸造/その他 |
| ウイスキー | 原料と造り | シングルモルト/ブレンデッド/ブレンデッドモルト/グレーン/バーボン/テネシー/ライ/シングルポットスチル/その他 |
| ワイン | 色と造り | 赤/白/ロゼ/酒精強化/その他 |
| スパークリングワイン | 産地と製法 | シャンパーニュ/クレマン/カバ/プロセッコ/フランチャコルタ/ゼクト/ランブルスコ/その他 |
| ビール | スタイル | ラガー/ピルスナー/ペールエール/IPA/スタウト・ポーター/ヴァイツェン/その他 |
| 焼酎 | 原料 | 芋/麦/米/黒糖/そば/その他 |
| 泡盛 | 熟成 | 古酒/その他 |
| ジン | 造りの名乗り | ロンドンドライ/ジュネヴァ/オールドトム/ネイビーストレングス/樽熟成 |
| ウォッカ | 香り付けの有無 | プレーン/フレーバード |
| ラム | 色と造り | ホワイト/ゴールド/ダーク/熟成/スパイスド・フレーバード/アグリコール/その他 |
| テキーラ | 熟成 | ブランコ/ホベン/レポサド/アネホ/エクストラアネホ/その他 |
| メスカル | 熟成 | ホベン/レポサド/アネホ/その他 |
| ブランデー | 産地と原料 | コニャック/アルマニャック/カルヴァドス/その他 |
| リキュール | 系統 | ベルモット/ビター系/ハーブ・薬草/フルーツ/クリーム/コーヒー/その他 |
| 梅酒・和リキュール | 漬け込んだ素材 | 梅/ゆず/もも/その他 |
チューハイ・サワー・発泡酒、グラッパ、その他の3カテゴリにはタイプを設けていません。厳密な決まりが無く、無理に分けると人によって答えが変わってしまうためです。
同じお酒なのに「年」や「容量」がちがう商品はたくさんあります。酒記では、同じお酒はできるだけ1つのページにまとめ、ボトルごとのちがいは酒記に記録する方式にしています。感想が1か所に集まるほうが、次の一本を選ぶときの参考になるからです。
見分け方はひとつだけ。「造り手が、ラベルで名前を分けて売っているか」。名前が分かれていれば別の銘柄、そうでなければ同じ銘柄です。
| 同じ銘柄にまとめるもの | 例 |
|---|---|
| 年(ヴィンテージ)ちがい | シャトー・マルゴーの2015年も2018年も、1つのページ。年は酒記の「ヴィンテージ」欄に記録できます。 |
| 容量・容器・箱 | 720mlと1800ml、瓶と缶、化粧箱入りは同じ銘柄。 |
| 売る国による度数ちがい | 同じ名前・同じ造りで、輸出先によってアルコール度数だけ変えているもの。 |
| 昔のボトル(オールドボトル) | 酒記の「飲んだボトル」欄で「1990年代以前の古いボトル」を選んで記録できます。 |
| 別の銘柄に分けるもの | 例 |
|---|---|
| 熟成年数 | 響17年と響21年は別。山崎12年と山崎18年も別。 |
| 造り手が名前を付けた度数ちがい | 「ネイビーストレングス」「カスクストレングス」「原酒」など。 |
| 樽・原料・品種のちがい | シェリー樽仕上げ、ぶどう品種ちがいのグラッパ など。 |
| 特定名称・精米歩合のちがい | 純米大吟醸と純米吟醸は別。獺祭45と磨き二割三分も別。 |
熟成年数だけは、必ず分けます。「18年もののつもりで読んだ感想が、実はちがう商品だった」ということが起きないようにするためです。
迷ったら、そのまま申請して大丈夫です。運営が確認して整えます。年のちがいを記録したいときは、酒記を書く画面の「ヴィンテージ/醸造年度/ボトリング年」欄をお使いください。
酒記の「作り手」は、そのお酒を実際に造っている主体(蒸溜所・蔵元・醸造所・ワイナリー、または製造会社)を指します。
酒記は、日本で一度でも購入できた実績のあるお酒を収録しています(現在は終売になったものも、記録として残します)。
銘柄ページの♥は「相性」です。書いた人に合ったかどうかを 1.0〜5.0 で記録しています。
相性は平均です。低い点はめったに付かないので、1つ付くと平均は大きく下がります。好みが分かれるお酒ほど数字が低く出るのは、そのためです。
相性の♥は、お酒の良し悪しではありません。
銘柄の情報は、販売ページなど公開されているものをもとに整えています。誤りが残っていることがあります。感想は、利用者の方が書いたものです。気づいたことがあれば教えてください。運営が確認して直します。
「この分類はおかしいのでは」というご意見も歓迎です。理由を書いていただければ、分類のほうを見直します。
作り手・輸入元の方からもお知らせください。アカウントは要りません。shuki.sake@gmail.com までご連絡ください。
分類を決めるときに見た資料です。
※法律上の「品目」と酒記の「カテゴリ」は別の分け方です。酒記は、探しやすさを優先した独自の棚分けをしています。
制定日: 2026年7月18日
最終更新: 2026年9月3日